情報機器分析課長です。
今回は「ネクタイ型」と呼ばれる盗撮器について、その特徴と自衛方法を解説します。
以前「タイピン型盗撮器」に関する解説をしましたが、今回のネクタイ型はタイピンではなく布地のネクタイそれ自体が盗撮器となっているものです。
ネクタイ型盗撮器の特徴
ネクタイ型盗撮器とは
ネクタイの布地に小さな穴を開け超小型のカメラを仕込んだ盗撮器です。
盗撮犯自らが着用することで、前方の風景を盗撮します。
リモコンと対になっており、リモコンのボタンを押すことで録画が始まる仕組みです。
見た目、カメラレンズの位置
着用した際の見た目は本物のネクタイと変わりありません。
ただし、首元の結び目が最初から作られた状態であるため、本物のネクタイのように一本の細長い布地には戻りません。
色は黒や青のものが多いです。カメラを仕込む穴が目立たないようにするためでしょう。
カメラレンズは着用者の胸の高さに位置になります。
布地にパッと見る程度ではわからないほどの小さな穴が開いており、そこにピンホールカメラが内蔵されています。
対になっているリモコンの大きさは、自動車のキーレスエントリー程度です。
記録と電源の特徴
ネクタイの裏側の生地に包まれるような形で、バッテリーと記録媒体が内蔵されています。
バッテリーは充電式のものがほとんどで、稼働時間は2時間ほどです。
画像は内蔵のメモリに記録されて、USBケーブルでパソコンに取り込まれる設計になっているものが出回っています。
ネクタイ型盗撮器を使った盗撮事例
会社の資料など個人情報目的
ネクタイを着用した状態で使用することから、主に会社内や移動中、通勤中の盗撮に使われます。
カメラの角度が着用者の胸から真正面となっていることから、手に持った状態の資料や会議中に映されるスライド等の盗撮に使われる例が多いです。
探偵が人の追跡に使う
会社内での盗撮の他に、探偵がターゲットを尾行する際にも使われます。
探偵が受ける依頼の中でアリバイ調査や浮気調査といったものは、ターゲットの行動を証拠として残す必要があります。後に裁判沙汰になった場合、物的証拠の存在が裁判の進みに強く影響するためです。
ネクタイ型盗撮器に対する自衛方法
要注意ポイントはネクタイの裏とリモコンの存在
本物のネクタイとの違いは、ネクタイ型盗撮器は裏面にバッテリーや記録装置が内蔵されていることです。
生地で覆われているので、ひと目で見抜けるものではありませんが、わずかな膨らみなどを感じた場合は盗撮器の可能性を疑ってください。
また、ネクタイ型盗撮器はリモコンと対になっています。車のキーほどの大きさがあるリモコンを、ズボンやスーツ裏のポケットに隠し持っていることが考えられます。
しきりにポケットに手を伸ばすなど不審な行動があれば警戒を強めてください。
ネクタイ型盗撮器は着用をやめられない
着用した状態では本物と見分けがつかないネクタイ型盗撮器ですが、体から外してしまうと本物とは大きな違いがあります。
ネクタイ型盗撮器は、首元の結び目を外すことができません。着用の仕方や外し方が本物のネクタイとは異なります。
対応策として、会議の場での情報漏えい防止を完璧に行いたい場合、クールビズやビジネスカジュアルなどを促して、出席者にネクタイをさせないようにすれば良いのです。
盗撮犯が着用するタイプの盗撮器は、一般的に発見が難しいものです。相手が盗撮犯かどうかわからない状態で相手の服やアクセサリをまじまじと見つめるのは、どうしても抵抗がありますので。
最も重要な自衛方法は、世に存在する多種多様な盗聴・盗撮器を一つ一つ知っていくことです。知っているからこそ違和感を感じ取り、対策をとっていくことができます。
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